レインウェアの選び方

こんにちは、大人のアウトドア運営事務局(略して大ア)、山海ディレクターのあみです。

今回はレインウェアのお話です。

登山を始めようとしている人から「アウトドア用品店や登山用品店に見に行ってみたけれど
上下合わせて数千円のものから数万円のものまであってなにを買っていいのかわからなかった。
数千円のものと数万円のものは何が違うの?、そして結局私は何を買えばいいの?」
という質問、相談をいただくことがよくありますのでその疑問にお答えします。

実際に山に登ってみる前はレインウェアは「雨が降らなければ使わないもの」と思いがちですが
行動時や休憩時の防寒着、強風時の防風着として使用することもあって意外と出番は多いものです。
そしてレインウェアの価格差はブランドの付加価値を除けば使用する素材の原価と製造にかかる手間の差です。
これはウェアの機能差に直結します。

レインウェアで重要な機能は耐水性、透湿性、運動性、他には、耐久性、重量、デザイン、色も購入の際に重要なところです。


・耐水性:濡れにくいこと。耐水圧(mm)という基準があります。
    登山に適するものは10,000mm以上とされています。
・透湿性:水は通さないが水蒸気は通す、つまり蒸れにくいこと。g/m²/24hという基準があります。
    登山に適するものは10,000g/m²/24h以上とされています。
・運動性:動きやすいこと。高いものになる程服の作りを工夫したりストレッチ性のある生地を使用したりして
    腕や足を動かしやすくする工夫がされています。
・耐久性:山ではウェアを木や岩等で擦ったり引き裂かれそうになったりすることがありますので
    強い耐久性が求められます。
・重量 :ウェアを含めた道具一式を人力で運んで登るので軽い方がいいのは当然のことです。

では予算別にオススメのものを紹介します。

【予算がほぼ¥0】
対象:登山未経験者で一回山に登ってみたいけれど(富士山の場合が多い)それ以降登山をする気はなく
   レインウェアなんて買いたくないと思っている人

100均のレインウェア、上着とズボンのセパレートになっているものを買って下さい。
これでも雨を防ぐことはできます。破れやすいので予備も1セットは用意しておきましょう。
ただし透湿性はほぼ0ですので蒸れることは覚悟しましょう。

【予算が¥5,000くらいまで】
推奨:登山未経験者または初心者で初級者~中級者レベルの山くらいは登るようになるかも、という人
   またはレインウェアにかける費用を極力抑えたい人

ワークマン:R600
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=4735
上下で¥5,000で耐水圧10,000mm、透湿性、8,000g/m²/24hの機能は凄い。
自転車や他のスポーツでも使えます。

【予算が¥15,000くらいまで】
推奨:登山経験者、または初心者で中級者レベル以上の山に登りたい、登れるようになりたいが予算は抑えたい人

ミズノ:ベルグテック
https://www.mizunoshop.net/f/dsg-675060
耐水圧30,000mm以上、透湿性16,000g/m²/24h
この価格でこのスペックの機能を備えているものはなかなかないです。
これくらいの機能があればだいたいの山で不安なく使えます。

【予算が¥30,000くらい】
推奨:登山経験者、または初心者で中級者レベル以上の山に登りたい人、
   買うならいいものを!、と思っている人。新しい趣味を始める時に形から入りたい人

ここまでくると登山用品メーカーの良いものが買えます。
総合的に良いもの、突出した機能を持つものをご紹介します。

モンベル:ストームクルーザー
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128615
機能とコストパフォーマンスを考えたらこれ一択!
迷ったらこれを買え!と長年言われてきたレインウェア界の王者です。
耐水圧50,000mm以上、透湿性35,000g/m²/24h
防水性、透湿性、動きやすさ、耐久性、重量の全てにおいてハイレベルな逸品。

ミレー:ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット
https://www.millet.jp/products/detail.php?product_id=3443&color_id=74
防水性(20,000mm以上)、動きやすさ、耐久性、重量について申し分ないのはもちろんですが
これの凄いところは50,000g/m²/24hという脅威の透湿性。

ファイントラック:エバーブレスフォトン
https://www.finetrack.com/products/l5-outershell/everbreath-photon/
防水性、透湿性、耐久性、重量について申し分ないのはもちろんですがこれの凄いところは動きやすさ。
レインウェアと言えば生地に伸縮性がないのが当たり前という常識を覆した一品です。
メーカーとしては異次元ストレッチと表現していますが最大130%の伸縮性は一度試着して試してみる価値あり。


その他にも用途、予算に合った良いものはありますのでレインウェアについて悩んでいる方は
アウトドアスペシャリストであるスタッフまで気軽に相談してみてください。